寝たのに疲れがとれないのはなぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

睡眠の効果は様々ですが、代表的な効果は心身の疲労の回復ではないでしょうか。深い睡眠が得られることで、成長ホルモンが多く分泌され、健康な心身を鍛え、育てるのです。

しかし、しっかり寝たはずなのに疲れがとれず残っている、朝から体がだるいという方も多いと聞きます。

今回はその原因を探っていきたいと思います。

 

原因その1 病気

・貧血 酸素を運ぶヘモグロビンが不足し、酸素の供給量が減ってしまうとエネルギーの生産が追い付かず、常に体が疲れた状態になってしまいます。

・更年期障害 女性ホルモン(エストロゲン)が減少していくとめまいや不安、イライラ、ほてりなど様々な症状がおきますが、疲れがとれず不眠で悩む方も多いです。

・自律神経の乱れ 朝はコルチゾールの分泌が多く、夜は減少することで身体のリズムが整えられ、入眠がスムーズになりますが、自律神経が乱れると睡眠時にもコルチゾールが分泌され、不眠を引き起こしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

・慢性疲労性症候群 主な原因は過度のストレスです。

・うつ 過度のプレッシャーやストレスがきっかけとなると考えられています。脳内の神経伝達バランスが崩れ、睡眠の質が低下します。不眠や睡眠不足による影響はかなり大きいです。

・睡眠時無呼吸症候群 夜間寝ている間に無呼吸状態になることで、ぐっすりと眠れていません。そのため、日中の眠気が強く、居眠り事故を起こしたり、仕事に支障をきたしたり、日常生活に様々な影響を与えます。

原因その2 寝すぎ

寝すぎてしまうと体内時計がくるい海外に行ったときにおきるいわゆる「時差ボケ」のようになってしまいます。必要以上に寝てしまうと頭痛や疲労、長時間同じ姿勢でいるため、筋肉痛を引き起こしてしまいます。寝すぎといわれている目安の時間は9時間以上です。長く寝ることで、脳の血管が拡張し、周辺にある神経を刺激することで、頭が痛いという症状がでてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

原因その3 脳への負担

インターネットにより生活は便利になりました。しかし、その弊害もまた増え、脳への負担も大きくなっています。パソコンやスマホですぐに欲しい情報を得られる一方、必要以上の過剰な情報をインプットしてしまうので情報処理が追い付かず、神経的疲労につながります。そのため、寝る前に、スマホは睡眠の質を下げることのなってしまいます。

原因その4 運動不足

立ち仕事やデスクワークのような静的な作業を長時間行っている場合、姿勢をキープするため同じ、一部の筋肉だけが慢性的な疲労に陥り、血流が悪くなり、肩こりや倦怠感など、さまざまな不調を引き起こしてしまいます。

原因その5 寝具が合っていない

睡眠の質と寝具は大きく影響しています。自分に合っていない寝具を使うとスムーズな入眠ができなかったり、理想的な寝姿勢が保たれず、寝ている間に知らず知らずのうちに体に負担がかかっているのです。

毎日の睡眠の質を高めるため、疲れをとるため十分な睡眠をとるために、自分に合った寝具選びはとても重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように、疲れがとれない原因を探ってきましたが、では、どのようにすれば理想的な睡眠が得られるのでしょうか。

原因に対する対策をあげていきたいと思います。

対策その1 病気のサインに気付く

これはいうまでもなくそれぞれ専門のクリニックでの治療をおすすめします。鶏が先か卵が先かではないですが、睡眠不足により引き起される病気もありますし、病気が潜んでいるために睡眠不足になっている場合もあります。いずれにせよ、そのうちではなく、気になることがあればすぐに近くの病院に受診しましょう。

対策その2 寝すぎないようにする

人にはそれぞれ適した睡眠時間というものがあります。その適した睡眠時間がとれておらず、睡眠負債に陥ってしまうとそれを取り返そうと休日に過剰に寝すぎてしまいます。寝たはずなのに、逆に体がだるく、そのまま休日が終わり、また、次の週へ疲れを持ち越してしまいます。

寝すぎがなぜいけないかというと、自律神経が乱れてしまうからです。自律神経は交感神経と副交感神経からなる神経です。上手にバランスを取り合って働くことで、健康的な生活をおくることができます。

寝すぎてしまうと、副交感神経が優位な状態が長く続き、本来起きなければならない時間にこれが続いてしまうと、だるさや眠気、頭痛などの症状がでてしまいます。

就寝時間、起床時間を一定にして、できるだけ規則正しい生活を送るようにしましょう。また、目覚ましをかけて、太陽の光をしっかりあびることで脳を覚醒させ、交感神経を優位にさせましょう。

対策その3 脳への負担を軽減させる

今やスマホやパソコンは日常生活に欠かすことはできなくなっています。しかし、これが脳疲労を招いている大きな要因でもあります。自然な入眠を促すには、寝る前のスマホは絶対にNGです。興味関心で脳を興奮させてしまい、眠気の邪魔をしてしまいます。ブルーライトのまぶしさも眼精疲労が起き、悪影響です。

寝る前はリラックスした状態で、部屋の明かりは暗めのオレンジ色にすると睡眠を促すメラトニンが分泌されやすくなります。

対策その4 運動不足の解消

就寝時間の3時間前程度に軽い有酸素運動をして脳の温度を一時的に上げると、横になってからの脳の温度が通常より下がり、寝つきがよくなります。単発的に行っても睡眠に大きな影響はなく、習慣的に行うことが効果的です。無理なく続けられるよう、疲れすぎてしまうような運動でなく、ストレッチや簡単なエクササイズなどがいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

対策その5 寝具を正しく選ぶ

寝具といっても掛ふとんだったり、敷ふとんだったり、枕だったり。

それぞれ選び方のポイントがありますが、睡眠中の生理的変化に対応してくれて不快と感じることなく、デザインで選ばず機能的なものを選ぶといいでしょう。そのために、店舗へ行って試すことはとても重要です。素材によって、保温性や吸湿性はかなり変わってきますので、寝室環境や体型などに合わせて、当店スタッフにご相談いただけると、適した寝具をお選びいたします。

 

 

 

パシーマ