1.ダイエットの法則
「ダイエットはしたくない!」という人はほとんどいないですよね。
けれど、ダイエットのイメージはそれぞれです。
「健康的に痩せたい」
「体重が減ればそれでいい」
「お腹の肉を減らしたい」
人によって目指している方向性は少し違うんですね。
けれど、ダイエットで目指すべき方向性は一つです。間違ったダイエットをすると、
リバウンドしてもっと太ってしまうので、リバウンドしにくい正しい方法を選ぶ必要があります。
さて、「筋肉は脂肪より重い」と聞いたことがありますか?
筋肉を落とすだけで体重は減りますし、同じ体積の筋肉が脂肪になるだけでも、体重は減ります。
けれど、ぷよぷよのお腹になってダイエットできたとは言えませんよね。
ダイエットの基本の考え方、次の2つです。
・筋肉をつける=それだけだと体重は増えるが、基礎代謝が上がって痩せやすい身体になる
・脂肪を減らす=健康的に痩せる
たとえば、スタイルを良くするためには、脂肪を減らし、筋肉を付ける必要があります。
体重を減らすことと、スタイルを良くすることはイコールではないのです。
単純に、食事を摂らないだけで体重は減りますが、それは筋肉を落とすことでもあり、
不健康な身体になってしまいます。
脂肪を落とし、筋肉をつける方法で、健康で引き締まった体を作ることが大切です。
とはいえ、ハードな運動や極端な食事制限は、かえってダイエットを続かなくさせてしまいます。
今回、ご紹介する「睡眠ダイエット」は、無理せず続けられるものですので、ぜひ取り組んでみてください。
体重を1㎏減らすためには、どのくらいのカロリーが必要だと思いますか?
なんと、7,000kcalも消費する必要があります。結構、大変です。
1日200kcalを目安に食事を我慢しても、その分運動しても、1㎏痩せるのに35日かかります。
200kcal=ごはん少なめ杯=ウオーキング70分くらい
意外と大変ですよね。
とはいえ、摂取カロリー<消費カロリーというのが、ダイエットの基本の方程式です。
その方法は以下の2つしかありません。
・摂取カロリーを抑える=食事制限
・消費カロリーを増やす=運動する、筋肉を付けて基礎代謝を上げる、睡眠の質を上げる
そう、今回ご紹介する「睡眠ダイエット」は、寝ている間に消費カロリーを増やす方法です。
「ホントに寝ているだけでいいの?」
不思議に思いますよね。でも、正しい睡眠をとることで、カロリー消費の効率がアップしてダイエットが成功しやすくなるんです。
2.寝ているだけでカロリー消費?
実は人間は、生きているだけでカロリーを消費しています。
これを「基礎代謝」といいます。
年齢や性別、体重によって変わってきますが、以下のおおよその目安にしてください。
・成人男性=1日1,500kcal
・成人女性=1日1,100kcal
この分のカロリーは摂っても大丈夫ですし、むしろ摂らないと健康を損ねてしまいます。
極端な食事制限、断食はお勧めできません。
さて、基礎代謝のほかに、人は「活動した分」のカロリーを消費しています。
仕事をしたり、家事をしたり、頭で考えることもです。
脳って意外とエネルギーを消費する臓器なんですね。
この身体活動を増やして痩せていこうというのが、運動ダイエット、そして睡眠ダイエットです。
「寝ているならカロリーは消費しないんじゃないの?」
「脳は寝てるし、身体も動かさないし」
と思ってしまいますが、実は睡眠中もカロリー消費は進んでいます。
・睡眠中の脳=昼間の記憶の整理をしている
・睡眠中の身体=ホルモン分泌によって(筋肉)の再生が進む
このように、寝ている間も心身に効率的に活動してもらうことによって痩せようというのが、睡眠ダイエットの基本的な考え方です。
このためにも大事なのが「良質な睡眠」です。
寝不足はもってのほか!質の良い睡眠をとれば、1晩で約300kcalもカロリー消費がすすむと言われています。
これはランニング40分程度と同じ消費カロリーです。
ではまず、「良質な睡眠」のために何をすればいいか知っていきましょう。
3.睡眠不足はダイエットの大敵!
睡眠不足でいいことはほぼありません。
もはや「徹夜で仕事を頑張る」なんで時代でもありませんしね。
しっかり身体を休めて、健康的な毎日を過ごすことは、ダイエットのみならず幸せへの第1歩です。
では、そもそも何故、睡眠不足がダイエットと関係しているのでしょうか?
決まった時間に寝て起きて、食事を摂る。
そんな規則正しい生活は「太りにくい」というのはイメージできると思います。
そして、その逆、不規則で寝不足な生活を送っていると、「食欲がコントロールできない」という現象が出てきます。
睡眠不足でぼーっとした頭だと「満腹感を感じにくい」「ついつい食べ過ぎてしまう」「夜食を我慢できない」など、摂取カロリーが増えてしまうことが多いんですね。
逆に、寝る時間を増やせば「余分に食べなくても済む」「その分寝ながらカロリー消費ができる」「体力や精神力が回復して、ダイエットに取り組みやすい」ということになります。
人によって適正な睡眠時間は異なりますが、質の良い睡眠時間を7~8時間確保することで、食欲をコントロールしやすくなりますし、脂肪燃焼効果もアップします。
他にも、睡眠中のカロリー消費を効率アップさせるために「就寝時刻の2時間前に有酸素運動する」という方法もオススメです。
この有酸素運動というのは、ハードな筋トレではありません。
踏み台昇降やストレッチなど、家の中でできる軽い運動で十分です。
人の身体は、動かすことで筋肉が破壊されます。それを再生して、より強い筋肉が生まれていく形です。
この筋肉の再生が、睡眠中に行われるわけです。
寝る前に有酸素運動しておけば、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、筋肉が再生される。
その再生のために、カロリーが消費されます。さらにこのホルモンは、
深い眠りについているときに分泌量が増える仕組みになっているんですね。
良質な睡眠が大事であるというお話、少しイメージが伝わってきたでしょうか?
本気でダイエットしたいなら、睡眠時間の確保はとても大切なんですね。
次回は睡眠ダイエットで特に重要な「痩せるホルモン」についてお話をしていきます。
上質な睡眠によって、痩せるホルモンを分泌することが、ダイエットの鍵になります。
ぜひ、次回もご覧になってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。